red3
--左バナー広告説明など-->
愛と駿の運命の輪が音を立てて回り始めた。
ゴロゴロゴロ
雷鳴が聞こえる。愛にはその音も耳に入っていなかった。
―つきあおう。
そう言った……?夢か現実か分からなかった。わんわんと耳鳴りがする。真鍋君の声が頭の中で反響していた。
ツキアオウ
甘い痺れが耳の辺りに広がる。耳は焼付く様に熱かった。
胸の奥底で、ぱあんと殻がはじけた
恋する妖精が生まれる
この世の全てに感謝するように
天に祝福のキスをしながら
宇宙に羽を伸ばし
大地に手足をまかせ
私の恋
きらきらと目の前が輝いた
幾億もの星屑が落ちていた
そっと真鍋君は何かを差し出した。
それは、昨日愛が落としたペンダントだった。
祖母の運命を変えた、祖父に合わせたペンダント
私にも運命の人をめぐり合わせてくれた。
そっと愛はペンダントを手に取る。
真鍋君と手が触れ合った。
ピカッ!!
また雷が落ちた。
愛と駿の運命の輪が音を立てて回り始めた。
2003.7.10.第4話
モノクロワールド
--左バナー広告説明など-->
モノクロワールドとは、2003年から1年間、管理人ダウが書いていたテキストサイトのタイトルです。
テキストのシリーズには、「恋する女子達」という恋をテーマに書いた短いお話も入っていました。
このタイトルが今のサイトの名前の原型です。
今、モノクロワールドはなく、
いつ壊れるか分からないパソコンの中にひっそりとテキストたちはいます。
それは何だか寂しいなと思い、またひっそりとgirls in loveにアップしてみました。
検索でひょっこり来てしまったアナタ。
お暇つぶしによろしかったらお読みください。
→モノクロワールドもくじにもどる